バニラスカイに溶けた

アイドルは劇薬だと思うんだ。

過去と現在と未来の話。

~君たちが~KING'S TREASURE
Travis Japan公演初日、8月15日18時公演を観て思ったこと。レポや感想ではないです。

 

 

ここ最近、百名さんのことがきっかけで、もやもやと悩んでいた。詳細は別記事に書いたのでここでは割愛する。そのせいで、自分がトラジャのことを好きだと思っていた気持ちは正しいのかと考えていた。好きなものに対して、それが事実なのかどうか疑うようになった。正直あまり公演に対してのモチベーションが上がらなかったし、公演が始まることに関しての実感も沸かなかった。

EXシアターを訪れたのは去年ぶり。この日は酷い雨で、トラジャの中に雨男でもいるのかとぶつぶつ文句を心の中で唱えながら建物内に入った。
壮大な曲調のイントロが流れて、ステージに照明が灯って、一人ずつ、白いスーツ衣装のメンバーが現れた。ベタな例えになってしまうけど、異国の王子様のようだと思った。仮面舞踏会のイントロが流れて、踊る7人を見た時にようやく、トラジャの単独コンサートが始まったのだと実感した。ステージ上には7人しかいない、トラジャが作り上げた世界が、そこにはあった。

少し話が脱線するけど。以前から雑誌で、今回のサマステではプレゾンの曲をやりたいということが、ちらほら話に出ていた。プレゾンを経験したことはトラジャにとっての強みの一つだと思っていて、プレゾン曲はそういう意味で、トラジャにとっての切り札だと思っていた。特にGuysは最強の切り札で、やれば絶対に観客が沸くだろうと予想はできて。でも、その分、やるとすれば中途半端なクオリティにはできないものだとも思っていた。今回の公演で気になったのは、プレゾン曲をどれくらいやるのかという割合と、その選曲だった。

始まってみると、体感的に7割くらいがプレゾン曲だった。曲と曲の繋ぎも、コンサートというよりは、どちらかというとショーを見ているようだった。そういう部分からも、プレゾンっぽいな、と感じた。会場のつくり的に、EXシアターでやる内容じゃないのかもしれないけど、このタイミングで、この内容の公演をやる意味があったのだと思う。

何より、がっつり歌って踊って魅せるステージに立っているトラジャが楽しそうに見えた。あくまで主観だけど。楽しそうで、一人一人が自信に満ちた表情をしていて、ああこの人たちはこの空間が好きなのかな、と思った。それと同時に、自分がトラジャを好きな理由ってこういう部分だなあと再認識した。ありがちだけど、自分がトラジャを好きになったのはプレゾンがきっかけで、楽しそうに踊る姿を見て好きになったんだなって。不安定な位置であるはずのJr.という立場なのに、ただ明るい未来しか見えてないというくらい、前を向いてパフォーマンスする姿に惹かれたんだって思い出した。今回、プレゾン曲を中心にしたセトリを選んでくれたことで、本人たちもプレゾンの経験を大事にしてるんだと感じたし、それがトラジャの原点だということを改めて伝えたかったのかなって思った。
セトリや振りはもちろんだけど、照明やセットを使った演出がものすごく凝ってて。一つ一つの曲がミュージカルの作品のようで。沢山考えて作り込んだんだと思った。それを本人たちが堂々と自信を持って披露しているのが、すごく嬉しかった。
特に印象に残っているのがGuysで。イントロが流れて、7人がマンションから登場した時、ぶわっと体温が上がるような、見てて興奮する感覚があって。それと同時に、これは今この瞬間しか見ることができないんだって思いもあって。本人たちも客席の反応を見て、エンジンがかかったかのように踊り出して、またそれを見て鳥肌が立って。アンコールでしーくんが「Guys盛り上がったね~!」って客席を見て話していて、この切り札をここで使ったことに手応えがあったんだなって感じた。作り手が自信を持って手がけたものを、受け取る側が素直に素晴らしいと感じられるのって、素敵だなと思った。
よく、過去のことを黒歴史のように話す人がいるけど。そうじゃなくて、過去の楽しかったことも悔しかったことも全部受け入れて、今に繋がっている。そんなことを感じたセトリだった。まあ、あくまで一オタクの勝手な認識でしかないのだけど。

自分が今まで大事にしてきた思い出とか、トラジャのことが好きだという気持ちとか、そういうものを全部肯定されたような気がした。今までもやもや悩んでいたものを、すっと取り払ってもらえたような感覚だった。公演中はただただパフォーマンスに圧倒されて、少しでも見たものを忘れまいと記憶することで精一杯で、公演後に気が付いたのだけど。このまま、ずっとトラジャのことを好きでいて良いのだと思った。

宮近担としての話になるけど、今回、ソロ曲を見ることができたのが嬉しかった。きっと、本人がやりたかった要素が沢山詰め込まれていて、それを自信ありげに楽しそうに歌って踊る姿を見て、自担のソロ曲があるってこんなに幸せなことなんだなと思った。自担がやりたいことをパフォーマンスを通して感じられるのって、こんなに楽しいんだなって。正直今まで宮近さんに対して、遠慮というか後ろめたさみたいなものを感じていたのだけど、曲中で何度かセンターに立つ宮近さんを見て強いなあと思ったし、やっと「この人が今の自担です」と堂々と思えるようになった。そして、そんな彼が所属してるTravis Japanは最高のグループなんだって思えた。

この日感じたことを、この先もずっと忘れたくないし、きっと忘れさせてくれないのだと思った。