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バニラスカイに溶けた

アイドルは劇薬だと思うんだ。

あなたに会えてよかった。他の誰かじゃなかった。

「さよなら」も「お疲れ様」も言いたくないのは、きっとまたどこかで会えると信じているから。舞台の上に立って、キラキラの笑顔で歌って踊る姿を見られると信じているから。

 

好きになったきっかけは2014年の夏のプレゾンだった。顔と名前をどうにか一致させて入ったその公演で、一度見た時から目を離せなくなってしまった。大袈裟かもしれないけど一目惚れだった。楽しそうにステージの上で踊る姿は誰よりも輝いていて、顔と名前しか知らないのに一瞬で好きになってしまった。この人の目線の先には、きっと輝いてる未来しか見えてないんじゃないか、そう思うくらいキラキラした瞳だった。その日から、私の中の「担当」という概念が変わってしまった。

次の日、もっと知りたいと思って何気なく調べてみたら、出てきたのは数々の変顔の写真と、ブリーフを道端に落としたという強烈なエピソードで(笑)なんだか私はとんでもない人を好きになってしまったのだと実感した。けれど、過去の出演舞台のDVDや、少クラの映像には、あの日見た時と変わらない、楽しそうに踊る姿が沢山映っていた。知れば知るほど好きになってしまった。それと同時に、彼の周りにいる人たちのことも好きになっていった。みんなが魅力的で、優しくて、向上心があって。よくある例えだけど、類は友を呼ぶとはこういうことなのかな。そんなメンバーがいるグループに所属している彼は幸せ者なのだと思ったし、それがきっかけで他のメンバーの良いところも沢山知ることができた。

Jr.の中でも所謂「干され」という立場にいて、好きになった当時は少クラにも出演しないし、雑誌にも載らなかった。だから、毎月少クラにリクエストを送ったし、雑誌のアンケートに要望を送った。とりあえずなんでもいいから少しでも人気の指標になればいいなと思って、ファミクラ宛に毎月手紙も送った。今まで載らなかった雑誌に載ることや、ドラマの出演など、新しい仕事が決まる度に嬉しくて、わくわくして。新たな一面を見られることが楽しかった。

彼を見る目が少し変わった出来事あった。お兄ちゃん、ガチャのスタッフさんのこのツイートだった。(該当ツイートを見つけることができないので、コピペで失礼)
@one_finger_too: いやー、少年Aの仲田くんのダンスや芝居の所作は素晴らしく、観てて気持ちいいっすね(^_^)。歌も見事に歌いこなしてくれてるし、まさにお兄ちゃんズのプリンシパル(なのか?)にふさわしい。これはやはり大学での修練の賜物なんでしょうか??
当時Jr.担だった知人から、Jr.は急にいなくなることがあるから、なんとなく周りのことを知っておいたほうがいいよ、とアドバイスをもらっていたのだけど。でも自分は仕事している姿が好きで、変に詮索するのは良くないと思っていたけど、このツイートを見て、ふと興味本位で大学を検索してしまった。すぐに大学名が出てきて、トップページに「仲田拡輝さん PLAYZONE出演」と書いてあって。あまりに堂々と書いていたから驚いてしまった。調べるうちに、憶測だけど、なんとなく彼がいどういう道に進みたいのか分かってしまった。今は通ってないみたいだけど、一度そういうところを選んだということは、少なからずそういう道に興味があるということなのだと。

だから、ドリグレの出演が決まった時はすごく嬉しくて。忘れもしない、2015年5月3日。メールを開いて内容を確認して、その場で泣いて動けなくなるくらい、嬉しかった。大好きな人が夢を叶える瞬間が見られるのだと思った。この時期、美勇人以外の兄組はクリエ2公演しか仕事が決まっていなくて(実はマッチコンのバックが内定していたのだけど)、先行きが見えないタイミングだったから、尚更。それからあっという間に日々は過ぎて、地上波のテレビ番組の番宣や、舞台誌の単独インタビューなど、新しい仕事が次々舞い込んできて。初日のカテコで、出てきた瞬間客席の拍手が一段と大きくなった瞬間は、この先もずっと忘れないと思う。
その翌年に、アンスタが決まって。ドリグレより圧倒的に出番が増えていて、難しい役どころで。それでも、彼は楽しそうだった。お芝居をしていると生き生きしてるように見えた。今のJr.の立ち位置という現実と、いくつかリンクしているストーリーのせいもあって、自分はあの期間、ものすごく色々なことを考えて、悩んで。けど、観ているこちらも楽しかったんだよね。苦しいと思いながら、チケットを探している自分がいた。千秋楽の日、最後にメインキャストの3人がダンスするところで、客席から手拍子が起こったのが分かると、少し嬉しそうな顔をして。あぁ、この人今楽しんでいるんだなって実感して、嬉しかった。

グループとしての仕事も沢山増えて。先輩のツアーのバックについたり、9人単独のクリエがあったり。いつしか少クラも雑誌も、グループとして載るのが当たり前になっていって。最初はプレゾンのためのグループだったのが、徐々にJr.の中のグループの一つとして位置が確立していくのが嬉しかった。その過程は順調とは言えないかもしれないけど、でも確実に、グループとしての活躍が増えてくことが嬉しかった。最近の雑誌で話していた「プレゾンが終わったら解体してしまうかもしれないと思っていた」という言葉に、やっぱりなあと思って。ただのオタクの自分ですらそう思っていたから、やっぱり本人もなんとなく感じていたのだと知った。大人数の中で踊る姿も、メンバーの輪の中で楽しそうにしている姿も、大好きだった。

大きな仕事を経験する毎に、一段とかっこよくなっていって。今改めて好きになった当時の映像を見返すと、表情が違うなあと思う。ただの素人目線だから見当違いかもしれないけど、この数年間で、自分に自信がついたんじゃないかな。かっこつけることに躊躇いがなくなったといえばいいのかな。アイドルらしくなっていく、その成長していく姿を見ているのがすごく楽しかった。

個人としても、グループとしても、これからも沢山仕事が増えればいいと思った。けれど、Jr.という立ち位置の、閉塞感みたいなものも感じていて。本人のやる気があることも、実力があることも分かるのに、それがなかなか認めてもらえない現実に苛々していた。周りと比べるのは良くないと思うけど、個人でドラマに出演したり、舞台に出る人を羨ましいと思った。外部舞台ではあんなに良い役を貰えたのに、ジャニーズの舞台では中途半端な扱いで。ただでさえ台詞がないのに、日を増すごとに出番が減っていって。それなのに本人はそれ一生懸命舞台に立っているから、見ていて苦しかった。もっと実力を発揮できる場があればいいのに、と思った。Jr.の中からデビューできるのなんて一握りで、実力も人気も比例しない世界で。俳優として成功している人もいるけど、まだ少数で。そんな現状が苦しいなあと思っていた。うん、Jr.担は難しい(笑)

彼を好きになってから、色々な場所で、色々な活躍を見てきて。楽しくなかったことなんて一度もなかった。いつも、楽しくて楽しくて仕方がなかった。幻滅したことなんて一度も無い。それくらい、自分にとって信頼できる、完璧なアイドルなのだと思っている。
だから、彼が決めたことなら、それが正解なのだと信じたい。自分の理想の押し付けで申し訳ないけど、やる気が無くなったからジャニーズから離れるのではなく、今以上にやりたいことを見つけて、目指す方向がはっきり見えたから離れたのだと思いたい。夢を失ったからじゃない、夢を追うため。きっと悩んで葛藤したと思うし、周りからの反対もあったと思う。けど、周りから信頼されていたからこそ、決断を受け入れてもらえたんじゃないかな、と思う。
私が最後に見た日も、いつも通りの風景だった。パフォーマンスは常に全力で、先輩後輩問わず、彼の周りにいる人はみんな笑っていた。楽しそうだった。湿っぽいのは好きじゃないって言っていたから、きっと最後までそうだったのかな。悲しい雰囲気なんてどこにもなくて、ふと気付いたらいなくなっているところが、彼らしいなと思った。ずるいなあ、最後の最後まで好きになってしまう(笑)

担当として応援できることが幸せだった。かっこよくて素敵な自慢の担当だった。ジャニヲタの知人から「拡輝の話をしてる萌ちゃんは楽しそうだね」とよく言われたから、たぶん自分が思ってた以上に楽しかったんだと思う。ジャニーズのアイドルの、Travis Japanの一員である、仲田拡輝くんを好きになってよかった。どうか幸せになってください。そしてまた舞台に立つ日を楽しみに待ち続けています。

そして、拡輝が抜けたトラジャには、拡輝が見れなかった風景を沢山見て欲しいと思う。オリジナル曲も欲しいし、オリジナルの衣装も欲しいし。クリエより広い会場で、満員のお客さんで埋まる客席の、そのステージに立って欲しい。その日が来るまで、もうしばらく、活躍を見守らせてください。