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バニラスカイに溶けた

アイドルは劇薬だと思うんだ。

9人が駆け抜けた季節を振り返りたい

J

アイランドはまだ始まっていないけど、一応一年の締めくくりの意味も込めて、あえてこのタイミングでアップします。
5月のTravis Japan単独クリエ以降、ほぼ毎月のように何かしら仕事が続いていた。まさか今年の初めは、こんなことになるなんて思いもしなかった。良い意味でも悪い意味でも。得たものも失ったものも沢山あって、その度にいろんな感情が渦巻いた。ただ、そんな日々を「楽しかった」「楽しくなかった」の二択で選ぶなら、間違いなく「楽しかった」と思える。楽しくて楽しくて、この公演が終わってほしくないと、チケットを握りしめながら願っていた。その繰り返しだった。

 

5月の単独クリエは楽しかった。長年「9人で公演をやりたい」としめちゃんを中心に本人たちが話していて、その夢が叶った瞬間だった。ありがたいことに単独で7公演もあって、しかもそれがGW期間中という恵まれた期間で。(他のグループとのスケジュールの兼ね合いの都合もあるけど。)これは後から分かったことだけど、今年クリエでバックのいない公演はトラジャだけだった。最初から最後まで、ステージに9人しかいない贅沢な時間。そういう嬉しい要素もあったし、単純に公演の内容も、すごく楽しかった。
念願だった9人のA.RA.SHIも、交差点も、Shelterも。全部が宝物だと思った。改めて、9人のステージが大好きだと実感した。けれど、手放しでそれらを喜べない部分もあって。もう少しここを詰めればもっと良いものになったのではないかと、素人の自分なりに思う部分もあって。これは個々の好みの問題だから、一概に言えることではないのだけど。それは、初めての単独公演だから、徐々に回数を重ねるごとに改善されていけばいいのかな、と思っていた。この時は嬉しさで感覚が麻痺していたけれど、「初めて」が「最後」になることもある、それがJr.の宿命だということを忘れていた。

その後、Love-tuneが増員して。クリエのゲスト出演を知った段階で、ゆくゆくはそういう道を歩むのだろうと予感していた。そして、怖いなあと思った。トラジャクリエの際に「次は8月にサマステで9人で」と言っていたけれど、それが叶わないかもしれない。しれっと公式サイトから名前がなくなるかもしれない。そう思うと、怖くて。あの時の口約束なんて、なんの重みもない、本人たちでどうこうできるものじゃないのだと思った。

それから約2か月後、私は嵐のアリーナツアーに入った。アリーナの会場で嵐のコンサートを見られることが嬉しい気持ちと、同時に少し怖い気持ちがあった。8人のトラジャのステージを見ることに対する怖さ。元々最初の段階で、今回のツアーは8人がバックにつくことは分かっていたのだけど、どうしてもいざ目にしてしまうと、気持ちが頭の理解に追いつかないのではないかと心配だった。だから、覚悟をして入った。
そんな私の心配を打ち消すかのように、ステージに立つ8人は強かった。2か月前のクリエの時より、ずっと強くて、かっこよくて、前を向いていた。贔屓目だと自覚しているけど、一人一人が自覚を持って、ステージに立っているのだと感じた。ずっと目立つポジションにいた美勇人がバックに徹している姿は新鮮だったし、弟組の表情がぐんと凛々しくなっていて、その成長が嬉しいなあと思った。嵐と、一緒にバックにいるJr.と楽しそうに、適度に緊張感を持ってステージに立つトラジャはかっこよかった。ああ、好きになってよかったと実感した。この人たちなら信じられる、と思った。この先の夏がどんな結果になっても、好きでいられると思った。

クリエまでは「9人でいるトラジャ」に自分が拘っていた。それは本人たちが口々に「9人で」と言うから、それがこれからずっと続けばいいと思っていた。けれど嵐コン以降、一番はそこじゃないのかもしれないと思った。いつでも最高のパフォーマンスと、最高のチームワークと、グループに対する自覚を本人たちが意識していれば、好きでいられるのではないか、と思った。もちろん、9人が守ろうとしてきた「9人のトラジャ」は大切なものだし、それを否定するつもりはなくて。ただ、私がトラジャを好きな理由は「9人だから」ということではないと感じた。結論をはっきり言うと、私はトラジャがトラジャである限り、この先どんな結末になろうとも、トラジャのことが好きだ。

そんな思いを抱えて迎えた8月。楽しくて、キラキラしていて、少し儚くて、最高の夏だった。期待以上の光景がそこにあった。どこを切り取っても「楽しい」しかなくて。普段絡まない人たちと絡む光景は見ていて楽しかったし、パフォーマンスはもちろん素敵で。9人のIt’s BADを見られたのは、夢を見ているみたいだと思った。もう見られないと思っていたから。当時は気付けなかったけど、後からこの時期のレポやインタビューの写真を見返すと、皆顔がやつれていて、追い込まれていたんだろうなって思った。追い込まれて考え抜いた先に出来たものが、あのパフォーマンスだったんだろうなって。アンコールのShelterで、うみちゃんが宮近さんと顕嵐ちゃんをぎゅっと後ろからくっつけるのが好きだった。うみちゃんはなんて優しい人なのだろうと思った。思うことは様々だけど、顕嵐ちゃんにはLove-tuneとして成功してほしいと思うし、またいつかトラジャと共演する機会があれば、お互い笑い合って共演してくれればいいなあと願っている。

10月、えび座。サマステの時よりずっと凛々しい顔をした8人がいた。全く淋しいと感じないかと言われれば嘘になるけど、めそめそする気持ちはない。いつだってかっこよくて最高で、私はこの人たちを好きでいられて幸せだなあと思った。一人一人考えながらステージに立っているということを感じられて、グループとして「こうでありたい」という思いも、いちファンの自分なりになんとなく感じた、つもり。

自分の都合のいいようにしか物事を捉えられない、考えることができないけど、所詮趣味なのだからそれでいいのかな、と思う。トラジャが見せてくれるステージが好きだし、トラジャのメンバー間の関係性が好きだ。空気感、といえばいいのかな。これからも末永く好きでいられたらいいなあと思うし、ずっとグループとして続いて、成長を見ていたいなあと思う。